2013年11月26日

絶対王朝。

古本屋の殴り書き: 文字は絶対王朝から生まれる/『白川静の世界 漢字のものがたり』別冊太陽


 日中戦争時の大本営や、現在の福島原発への対応を考えると、絶対王朝が無いことが想像できる。白川氏はそのことを深く理解されていたのでしょう。意図的なのでしょうか、いつのまにかなのでしょうか。
 朝からテレビのワイドショーを見続けていても、特定秘密保護法案を採決するという緊張のかけらもない日常で、昼を過ぎてもミヤネ屋の冒頭でNHKのアナウンサーのゴシップをとりあげており、夕方に採決を強行するのに違いないと思っていると、ふとネットを見れば、すでに午前中に委員会採決が行なわれていたらしいことに気づいたのは午後を半ばをすぎていた。
 今頃になって、自民党の法案を読んでいる。秘密指定者は何が秘密かも知られてはならない。ひょんなことで漏らしても罰せられる。また、秘密を保持するにたる資格を得た者も同様である。自衛隊法に同様の秘密保持規定があるらしい。万単位の秘密がすでにあったらしい。開示された1件の秘密を除いて、永遠にそれを知ることができない。それそのものが抽象されたもの、記号化された象徴、伝説、噂、など、限りなくそれそのものに似た情報ならば、無限に知ることができる。
 絶対王朝は必ず、秘密を持つ。秘密そのものが王朝であるということも成立する。秘密を確実に守る方法は秘密を持つ者を殺すことである。血を見ないように秘密が共有される空間自体を拡げるという方法もあるが、瞬間的な漏洩の危機を絶えず持つ。秘密そのものが王権である。そのような歴史のない民族の中の、抽象的議員内閣の長に秘密のなんたるかはわからない。せいぜいが、おじいさんの時代の幼稚な世界の断片ぐらいか。安倍と毛沢東の名前を量りにかけよ。比すべくもない。秘密を保持するにたる意識を持てるのか!
 二世議員の幼稚な集団がなぜに、かように、急ぐのか。あきらかに、反対もしくは疑念を持った国民がほとんどである。そして、テレビはなぜに、かくも静かなのか。わかっているくせに、知らないふりをしてきたのは、そもそものハジマリからか。

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