2012年6月21日

環境影響調査評価書。

sakata4枚田。ゴルフ場計画予定地(グリーンピア カントリークラブ)方向を望む。なぜか知らないが、アザミ野と呼びたい。アザミが何かをうったえてきているのかもしれない。アザミはほんとうに目立つんだ。しつこいけれども。何なんだ?
sakata地区は、アザミがやけに目立つ。コウゾリナに関してはほんとうにこの名前なのかと半信半疑でる。スイバやイタドリなど、名前を知っているものを中心にして田の道を歩いている。名前の知らないものや小さくて隠れているものなどは、ほとんど気づかない。植物をはじめとする生物にして、この有様だからアゼ際のここの傾斜は何と呼ぶ、林道でも農道でもない休耕田のここらへんはどのように名指せば、誰にでもパッとわかるのだろうと考えると途方もないくらいのリストが出来上がるなどと命名しながら歩くと、三歩歩いただけでその意図を忘れ去る。田んぼの中を見ても、繁茂すると明らかに稲の生育に影響を与えるものはたいがい名前を知っているが、改めて見ると、結構知らない草が多い。
平成初期の頃、sakata地区に二つのゴルフ場計画があって、反対運動の事務局長をやったことがある。村田住職に三ヶ月ぐらいの電話番やからと言われていやいややっていた。一万人の署名を集め、許認可の主体であった行政当局と交渉をし、共産党や社会党の議員たちと連絡会を結成し、その他もろもろのことを2年ぐらいやったのかな。その時の新聞チラシやその他の記録一切はなくなったのだが、(残したくなかったのだ)一つだけ残したものがある。二つの業者による環境アセスメントの報告書である。小難しい専門用語だらけであったのと、推進側のお手盛りの影が嫌で、ほとんど目を通したことがなかったのだが、見てみると、結構精密な報告がなされている。とりわけ、当地の降水量などの気象データや動植物の実地調査による確認個体数の一覧など、具体的な名前が網羅されている。環境に対して若干の影響を及ぼすが、ただちに健康に影響がないという論旨で徹底されてはいるが、忠実に当地を実測したことが伺える。(コウゾリナの記述が無いのだが。うーmm。)
yoromi high wayの途中に青色の大きな看板が今でも遺跡のようにして、林道の入口においてある。丁寧にムラを維持しているにもかかわらず、どうしてこのような異物を放置してあるのだろうといつも思う。いっそのこと記念に持って帰ろうと、軽トラに乗せてしまおうという衝動にかられることもある。文言はいつまで経っても忘れない。「我々に雲や霞を食べて生きていけというのか」当時は市街地に住んでいたjusaiも今は計画地の隣ムラに住んでいる。背広を着た開発業者にそそのかされたのかもしれないが、きっとこの文言は切実な意味を持って村人に迫ったことと思う。
 雲や霞をもって生きれればという錬金術を日々考えている。膨大な枯れ草や落ち葉がただちにお金にならないものかと思う。ゴルフ場の会員権はもはや紙くずに近いが、ほんもののお金もそれに近いのではないかと思ったりする。神学的な位置という点ではjusaiの考えるお金の方が、ほんもののお金よりもリアルなのではないだろうかと強がっている。カラスやアオサギは笑ってバカにするのだけれども。


画像中央 カモ(ガンカモ目ガンカモ科カルガモ種)が8羽逃げていきました。yoromi田んぼ街道yamagishi田。


















追記。

1 ゴルフ場反対運動の第一の反対理由は飲み水の上流に多量の農薬肥料散布を伴う施設を建設することへの懸念と広葉樹伐採による洪水渇水の危険性であったのだが、ぶっちゃけ、そんなに心配はしていなかった。しかし、今冷静にアセスメント資料を読んでいて、無性に市街地の上水道は大丈夫なんだろうかと真剣に思いました。現在の農薬は毒性がかなり緩和されたということらしいのだが、微量成分でも毒性のある物質があるということは事実であろうと思われる。ただちに健康に影響がないという言い方はとても気味の悪い言葉遣いだと思う。
自分が当事者であった時(市街地に住んでいて上水道を利用)はだいじょうぶだと思いたがっていたのかもしれない。当事者ではなくなった時(自家水道)、冷静に事態を見ることができるのか?

2 稲の生育状況について

現在、本葉4枚目から5枚目出ている。一次分けつ(株別れ)が出始めている模様。(アセスメントに影響されちゃいました)

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