2012年1月24日

ふるさとは近くにありて呪うもの。もとい食べるもの。

雪がしんしんと降っていてかなり積もりそうです。カジメ(昆布の仲間)がうまい季節です。炊きたてのご飯に細かく刻んだものをのせて、しょう油を少したらしてかきまぜるとねっとりとして食欲をそそる食感になります。冬の寒さがもっとも厳しい今の季節は海が碧色になって他の季節にはない感じになります。カジメご飯を食べるといつもその色の海を感じます。空の灰色は海の碧色をいっそう美しく見せてくれます。太陽がほとんど出ない寂しさは灰色ではなくて海面に写る空の碧に輝く灰色です。
山に移り住んで、あまり魚を食べる機会が減りましたが、輪島の海産物のお店に職を得てからカジメをはじめとして、ポツポツと魚など輪島の味をもらってきてくれます。生まれ育った場所なのです。

ふるさとは近くにありて食べるもの。そしておいしくうなるもの。

よしやうらぶれて、みなに笑われても。逃げれる場所などどこにある。

おかずができたと近くの里山に帰ります。いただきます。

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