2011年12月9日

師走

12月はなんだか気ぜわしい。急に時間が速くなる。なぜだろう。一年の終わりは何か別なものの終わりを暗示するのだろうか。終ることで始まることを感じるからだろうか。まあ、事務的に忙しいだけなのかな。単なる暦が一巡したってことか。
よろみ田んぼ街道(勝手に命名)12/9
今日初雪が降り、自宅の半径5キロ圏内にて約10センチの積雪もありました。与呂見地区は市内でも有数のきのこ産地で、積雪量もとりわけ多い地区です。地形と気候がそのような風土を形成したのでありましょう。さらによろみ村は与呂見地区よりも少しだけ標高が高いせいか、さらに雪が多いのです。わずかな積雪にたかをくくっていると、来年三月、へたをすると4月まで根雪となって自動車での入山、下山が時に過酷な試練となったりします。毎年心の準備はするのですが、何年たっても雪の力をあなどってしまい、現実の雪景色を見てはじめて冬の到来をはっきりと自覚したりします。越後や信州のような迫力がないからこんなことを言えるのでしょう。この中途半端さが能登半島のいいところだと最近思うようになりました。へなまな環境、地形(一番高い山で500メートルちょっとです)気候を他の地区に比べてコンプレックスを抱いておりましたが、いやいや白黒をはっきりとつけるような傾向を持った日本の中では希少な価値を持つのではないかと思い始めております。TPPはどうするんだと眉間にしわを寄せているマジな人たちに、てぃーぴーぴー、はぁ、みたいなノリができるとろくさい空気を残す素地があるのではないかと夢みております。そして真剣に考えるということを本気で真剣に考えるのであります。
吉崎次場弥生公園
本日私のパワースポット吉崎次場公園のそばに仕事で行ってまいりましたが、雪などまったくありませんでした。奥さんの実家のあたりなので、今日「よしざきすばこうえんのあたりにいってきてんぞ」というと「ちがうげんよ、よしざきじゃなくて{よっさき}やよ」と返されました。その響きはそこで生まれ育った奥さんにしか正確に発音することのできない方言そのものであります。長い年月を経ても、いかなる意味の変遷を経ても発音だけは維持されているという奇跡を感じさせてくれました。
夕方よろみ村に帰ると、もしかしたらまだ根雪にはならないかなと思いました。私の都合で雪が降ったり止んだりしないということはとても過酷なようでいて、とてもありがたいことなのではないかと思いました。


よろみ田んぼ街道(やっぱり勝手に命名)5/16(田植え直前)


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