2011年12月7日

整理整頓

整理整頓ということばが好きだ。ふつうのサラリーマンになれればと進学した大学にて出会った複式簿記。いわば会社の活動のほぼ全てを記録する完璧な帳簿(つまり記録の集合)体系なのだ。決算書と関係帳簿を見れば有能な経理マンならば会社全体の息吹が感じられるらしい。もちろんお金の出し入れをともなう事象だけが記録されるのだが現在の銀行資本主義終幕においてはほとんどの人間活動は金銭を伴うだろうと考えられる。かの文豪ゲーテが複式簿記の体系を人間の考え出した記録システムの中で最高のものであるらしいと言う教授のことばが耳にこびりついている。うろ覚えの記憶ではそうした完璧な記録システムの成立には三つの前提があるらしい。
1 永遠に経済活動が続くこと
2 貨幣に換算される事象しか記録の対象としない
3 一定の会計期間に区切って記録する
メモです
だったと思うが違うかもしれない。複式簿記を完璧に自分のものにするという意欲の強かった時期に捏造した妄想なのかもしれないとも思う。複式簿記の三大原則を探してもみつからない。完璧な記録システムの構築は司馬遷も夢見たと思うのだが。上記三つの前提の全てをありえないと笑うに違いない。意識を抽象化してしまったジンルイにとって自分達の記録システムの確立は避けて通れず、かといって到底実現不可能なことのように思える。通貨としての貨幣ですら永遠ではありえないことが現代文明の推進役のヨーロッパの一小国ギリシャで証明されようとしていることは偶然ではないように思える。これまで一つの文明のおわりを記録したものは戦勝国であったように思うが、今度の記録はいったいどんな主体が為すのであろうか。
 チョコ  ♀

年明け早々に我が友、青原兔ことマキちゃんが死んだ。




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