2011年1月13日

時間がタイムマシンに乗って



目に見えぬ水の流れを封印した

つららは時間を止めて

手のぬくもりをもたずさえて        

今私の目の中にある

解けだした時間がつららを語る           


語りだしたのは時間のほうで               

水の流れは今も小さな川をつくり続けている             つらら

流れているのはつららのほうで

今もなお語る方法が見つからないで                     

ただつららを持つこの子の胸で

語られる希望が固まろうとしている

一方で                             
微生物が時間を封印して        

まな板の上で

自分の行き先を見つめる

目に見えない微生物の時間を

心ではとても感じられなくて       

口の中で確認しようとする                        くわん

目がここにある

つららとたくわんが似ていると

ムリヤリ思う目が口を邪魔している




0 件のコメント:

コメントを投稿