目に見えぬ水の流れを封印した
つららは時間を止めて
手のぬくもりをもたずさえて
今私の目の中にある
解けだした時間がつららを語る
語りだしたのは時間のほうで
水の流れは今も小さな川をつくり続けている つらら
流れているのはつららのほうで
今もなお語る方法が見つからないで
ただつららを持つこの子の胸で
語られる希望が固まろうとしている
一方で
微生物が時間を封印して
まな板の上で
自分の行き先を見つめる
目に見えない微生物の時間を
心ではとても感じられなくて
口の中で確認しようとする たくわん
目がここにある
つららとたくわんが似ていると
ムリヤリ思う目が口を邪魔している
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