おれがしゃべってるのではない
おれがかいているのでもない
放射能はなにがこわいのかがわからないからこわい
色も形も匂いもないのにあるなんて信じられるか
センサーの表示の数字の大小だけをしゃべったりかいたりしているが
何が問題なのか、誰がわるいのか、いったい、今何が起こっているのか
誰もわからなくて
想像というか物語だけが先走りして
非常に現実感が無いのにもかかわらず
確かに眼前にある恐怖というか絶望というか
考えるとちっともわからない
ものとともに一ヶ月以上
やっぱりガイガーカウンターの数値の大小ではなくて
ほんのわずかでも漏れてしまったことが大事件なのだ
否、普通に原子力発電にて核分裂を人為的になしているという行為が
すでに尋常ではない異常事態なんだ
発電所の事故というけれど
通常運転がすでに事故と同じなんだ
何十もの冷却システムがあろうともだ
感情的でなにがわるいのか
安全を妄信している連中よりは合理的で科学的なんだ
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